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2003/08/15
58回目の終戦の日にあたって
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民主党代表 菅  直 人

本日、終戦から58回目の8月15日を迎えました。先の大戦で失われた多くの尊い命の重みは、決して風化させてはならない歴史の教訓です。国民の皆さまとともに追悼の誠を捧げると同時に、深く恒久平和への決意を新たにしています。

世界は今、不安定な時代を迎えています。国際社会が激しく流動化する中で、民族、宗教、価値観、経済的利害などから相互不信や対立が先鋭化し、地域紛争やテロなどが跡を絶たず、核などの大量破壊兵器の拡散が危惧されるなど、平和への深刻な脅威に直面しています。このような時代にあって、どのように平和を創造していくのか、まさに国際社会は模索の真っ只中にあります。

その中にあって、先の大戦の反省に立ち、また唯一の被爆国として、世界の平和に対する日本の責任と役割が切に問われています。日本は、恒久平和の実現に不断の努力を続けていかなくてはなりません。私たちは、平和への構想も戦略もない今の政府の外交・安保政策に強い危機感を抱いています。紛争やテロの撲滅とともに、対立の原因を取り除き、戦争やテロが発生しない世界を構築していく必要があります。民主党は、予防外交や軍縮など積極的で主体的な外交を展開し、国連を中心とした平和構築への体制を強化することをめざします。また、アジア近隣諸国と基本的な信頼を築き、政治・経済・文化などあらゆる分野で質量ともに関係を深め、北朝鮮問題も外交的・平和的解決に全力をあげます。

私たちは、平和への理想を強くもちつづけると同時に、観念論にとどまることなく現実的なアプローチを模索し、「戦争の20世紀」を教訓として、日本がリードして「平和と繁栄の21世紀」を築くよう全力を尽くしていくことをここに重ねて誓います。

以上

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