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2002/01/12
「辛抱強い対話呼びかける」〜党インド訪問団が帰国、果敢な野党外交を展開
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鳩山由紀夫代表を団長とした民主党インド訪問団は、12日、4日間の日程を終えて帰国した。

 党本部で帰国会見した鳩山代表は、「駆け足だったが、日印関係緊密化のために役に立てたと思う。与党では決してできない野党ならではの外交を展開できた」と述べ、充実した訪問だったことを明らかにした。

 今回の訪問で一行は、インド・パキスタン両国が領土問題で係争中であるインド北西部ジャム・カシミール州を視察。現役の党首クラスとしては初めての歴史的訪問に、アブドラ同州首相らから大歓迎を受けた。

 また、首都デリーでは、14名が死亡した先月の襲撃事件の痕跡も生々しい国会議事堂を訪れ、犠牲者を追悼するとともに、あらゆるテロの根絶に向けた努力を誓った。

 11日のナラヤナン大統領と鳩山代表との会談では、大統領が日印関係改善に向けた代表のイニシアティブに対する期待を熱心に述べた。

 続いて行われたヴァジパイ首相と鳩山代表との会談では、テロ問題、カシミール問題をめぐって率直に意見交換。まず鳩山代表が、10月のカシミール、および12月の国会議事堂でのテロ事件についてお悔やみとお見舞いの意を伝えた。ヴァジパイ首相は、実行犯と目されるパキスタンのテロリスト組織に対してムシャラフ大統領が厳しい措置をとるべきだという考えを表明。代表は、核兵器を持つ国と戦争することは何としても避け、平和裡の解決を目指すよう強く要請した。

 また、カシミール問題についてヴァジパイ首相は、対話は拒否しないものの、テロを続けながらの対話はあり得ない、とパキスタン側の態度を非難した。鳩山代表は、辛抱強く対話を追求するとともに、テロが止まない場合には国際的な圧力をかけていく必要がある、という考えを述べた。また、11日からパキスタンに訪問団(団長:羽田孜特別代表)を派遣し、同国内のテロリストに対して強い措置をとるよう申し入れていることを説明した。

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