民主党は4月28日、ものを噛むそしゃく・嚥下(えんげ)能力に障害をもつ人が身体障害者手帳交付を申請しやすくするための「身体障害者福祉法改正案」を参院に提出した。実際は歯科医が診断・治療しているそしゃく・嚥下障害の診断書作成について、同法で「耳鼻科か気管食道科の医者が診断すべき」と定められているため、現在は歯科医は診断書が作成できない。それを改正し、歯科医師にも作成できるようにしようというもの。
法改正に力を注いできた桜井充参院議員は提出後に会見し、「そしゃく障害は100%歯科医が治療しているのに、診断書は医師会の圧力で耳鼻咽喉科でしか作成できない。患者は診断書をもらうのにわざわざ別の病院まで行かなければならないなど負担を強いられている」と現状の不合理さを指摘した。
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