民主党代表 鳩山由紀夫
本日(現地時間12日夕)、小泉総理とブッシュ大統領の間で日米首脳会談が行われた。
イラク攻撃に関しては、武力行使を認める国連決議は最低限の条件であり、それに加えて中東情勢への影響などを総合的に考慮して是非を判断すべきである。少なくとも現時点では米国に対して厳しい注文をつけるべきであり、その点、小泉総理は、ブッシュ大統領に中途半端で誤ったメッセージを送った可能性がある。きわめて遺憾である。
17日に予定されている総理の北朝鮮訪問も話題となった模様である。総理には、拉致問題はもちろん、ミサイル、不審船、大量破壊兵器など広範な安全保障上の国益を犠牲にすることなく、毅然と交渉することが求められる。また、米国及び韓国との中長期的な政策の調整が不可欠である。
日本経済について、総理は大統領に対して「改革は着実に進んでいる」と繰り返したようだが、米国も小泉政権に対する当初の期待を既に失っていると思われる。不良債権の抜本的処理など、本当に必要な日本経済の処方箋を実行するためには、民主党政権の実現が不可欠である。
なお、テーマの重要性にもかかわらず、会談の内容が十分に伝わってこないことは国民に対する説明責任の観点から残念なことである。
以上
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