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2002/01/16
印パ緊張緩和を強く働きかけ〜羽田特別代表ら民主党パキスタン訪問団が帰国
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 羽田孜特別代表を団長とする民主党パキスタン訪問団が16日、6日間の日程を終えて帰国した。訪問団には、団長のほか、末松義規、松崎公昭、井上和雄の各衆議院議員が参加した。

 今回の訪問は、インド・パキスタン関係の緊張緩和への働きかけ、およびアフガニスタン難民支援の取り組みを目的としたもの。

12月のインド国会議事堂襲撃事件を契機とした印パの対立激化をめぐっては、先に鳩山代表がインド側カシミールを訪問して同国首脳に対話による緊張緩和を働きかけたが、それを受けて今回は羽田特別代表がパキスタン側カシミール(アーザード・カシミール地域)を訪問。13日にはムザファラバードで、同地域のカーン首相らと会談し、事態の沈静化に向けて冷静な努力を重ねるよう要請した。
 
 また14日には、パキスタンのサッタール外相、ハイダル内相と相次いで会談し、率直な意見交換を行った。両大臣は、「言葉でなく行動で判断する」というインド側の立場には一定の理解を示しつつも、インド軍の国境地域への大規模展開に対しては極めて遺憾だとし、国際社会による監視を望むという姿勢を明らかにした。羽田特別代表は、国際社会が事態改善に向けて両国に強力に働きかけを行うよう、民主党として、また日本・パキスタン友好議員連盟の前会長として、積極的に活動している旨を伝えた。
 
 アフガン難民支援では、11日、12月のパキスタンにおける復興支援NGO会議に集まった50団体のうち、支援金供与を決めた6団体への授与式をペシャワールで開催。また、シャムシャトゥ難民キャンプを視察し、ペシャワール会の中村哲医師も訪問した。この過程で、多くの難民、NGO・政府関係者から民主党の難民支援活動への謝意をおくられた。

 帰国後、党本部で記者会見した羽田特別代表は、今回の訪問について、「パキスタンの置かれた現下の困難な状況の中で、ムシャラフ大統領は、政権および国の命運をかけて勇敢に事態沈静化・安定化にあたっている。インド側もヴァジパイ首相らが冷静な対応に努めており、素晴らしい役者がそろっている今こそ、国際社会が事態改善への強力な働きかけと支援を行う好機だ」と語っている。今回の訪問は、昨年末からのアフガニスタン、パキスタン、インド訪問に続いて、民主党の積極的な野党外交の成果をアピールするものにもなった。

 なお、民主党では、このパキスタン訪問について小泉総理にも報告を行う予定。

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