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2002/07/31
通常国会を終えて(国会閉会談話)
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民主党幹事長
菅 直人

 本日、192日間の通常国会が閉会した。昨日の衆議院における内閣不信任案、本日の参議院における問責決議案のいずれもが与党多数により否決されたが、小泉内閣はこの国会においてその正体の隅々までを露呈させ、国民の信を失ったと言える。

 小泉構造改革はかけ声倒れであることが明確となった。雇用対策の失敗や健保法で明らかなように経済と国民生活への責任は果たされぬまま、国民に痛みだけをもたらすことも明白となった。政治家とカネにまつわる疑惑の真相解明と制度改革について何ら責任を果たさないことが露呈した。
 有事法制、個人情報保護、わが国の自主外交などにおいては、明確な方針が欠如しており、答弁能力すらないことが赤裸々に示された。

 対する民主党は、今国会においても健全な野党としての機能をいかんなく発揮し、単独・共同で国会に提出している議案・議員立法は継続案件も含めて60本を超え、決議案等を含めると80本に迫っている。政治家とカネにまつわる疑惑調査においても国対機能が発揮され、野党4党の共闘戦略は最後まで貫かれた。
第154通常国会は終始、野党ペースで展開し、小泉内閣・連立与党の戦略は完全に崩壊したと言って過言ではない。

 国会では与党が多数だが、小泉内閣に対する国民世論は当初の期待から不信へと転じている。民主党は国民の声を真摯に受け止め、小泉内閣の打倒、政権交代に向けて国民の信認を得られるよう全力を挙げる。
 通常国会における国民のみなさまからの叱咤激励に心から感謝し、秋の臨時国会では必ずや解散・総選挙に追い込むことをめざして奮闘することをお誓いする。

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