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2000/06/30
中尾栄一元建設相の逮捕について(談話)
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民主党ネクストキャビネット官房長官
民主党政調会長 菅 直人

1.自民党の中尾栄一元建設大臣が本日、受託収賄容疑で東京地検に逮捕された。逮捕容疑は、第一次橋本改造内閣の建設大臣在任中に、建設会社に対する公共工事の発注に対する口利きの見返りに3000万円の賄賂を受け取っていたというものである。

2.民主党は、今回の衆院選でも「公共事業そのものが悪いのではなく、公共事業を食い物にしている自民党族議員が悪いのだ」と主張してきたが、今回の事件は、族議員とその頂点である大臣による政官業癒着の汚職構造を如実に浮き彫りにするものである。

3.今回の事件は、公共事業を選挙の集票の道具として使い、私服を肥やす自民党の金権体質そのものに根ざしており、「氷山の一角」にすぎない。民主党は、公共事業を食い物にしたこうした悪質な犯罪の実態を明らかにするため、特別国会において予算委員会を開催し、この受託収賄事件に関連する事項の集中審議を行うよう強く要求する。

4.民主党は、職務権限の明確な大臣だけでなく、職務権限はないが実質的に大きな影響力を持つ族議員が公共事業を食い物にすることをやめさせるためにも、「あっせん利得収賄罪」を制定する必要があると考えており、参議院で継続審議になっている「国会議員の地位利用収賄等の処罰に関する法律案」を速やかに審議成立させるよう求める。

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