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2000/05/18
ストーカー行為規制法の成立について(談話)
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民主党代表 鳩山 由紀夫


一、 本日、衆議院本会議でストーカー行為規制法が全会一致で成立した。桶川ストーカー殺人事件をはじめ、この間、警察の職務怠慢と政治の対応の遅れによって犠牲となられた被害者の方々には、心から追悼の意を表したい。遅きに失したとはいえ、二度と同様の犠牲者をだすことのないように、同法が実効をあげることを期待する。

二、 わが党の議員が、桶川の事件について国会で取り上げ、警察が被害者の訴えに応えるどころか、告訴取り下げを強要するなど被害を拡大させていた実態を明らかにすることで、ストーカー問題の深刻さが政治の場でも広く認識されることとなった。民主党は、現行法では十分な対応ができないことから、立法化に取り組み、四月十七日、ストーカー行為を処罰する法案を衆議院に提出した。その後、参議院で与党からも法案提出の動きがあり、与野党協議の上、わが党の地方行政・警察委員長の提案で制定に至ったものである。

三、 ストーカー行為規制法は、つきまとい行為や相手に不安を与えるようなストーカー行為をした場合、警察や公安委員会によって警告、中止命令を出すことができることとし、それでも行為が続けられたときは法的に処罰するという内容である。法案成立にあたり、警察の権限を拡大することに対する不信や、逆に、警察が適切に対応してくれるかどうか疑問も指摘されている。警察や公安委員会は、こうした声に虚心に耳を傾け、法律をていねいに運用することで、被害防止を図るべきである。

四、 さらに、警察改革の一環として、ストーカーにかぎらず、ドメスティック・ヴァイオレンス(性的暴力等)、校内暴力、子ども虐待、少年犯罪など、新たな警察事象に対応するための理念を確立し、市民への相談体制や捜査方法の改善を図るよう求めたい。

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