民主党の鳩山由紀夫代表と羽田孜特別代表は18日、首相官邸で小泉首相と会談した。会談では、昨年末から今年にかけて行った民主党のパキスタン、アフガニスタン、インド訪問団の現地での調査や各国首脳との会談などの野党外交の成果を踏まえて、次の2点について政府の取り組みを求めた。
(1)アフガン復興支援閣僚会議で、国際社会のアフガンに対する関与を確実にするとともに、復興のための提案型外交を積極的に展開すること
(2)インド並びにパキスタンが両国間の緊張を平和的話し合いによって解決するよう、両国政府に対して強く働きかけること。
前者については、日本がイニシアティブをとってアジア共通基金を創設することや、アフガンに対する教育・女性・文化などの分野で日本側から具体的提案をすること、特にカブール大学の再建に中心的な役割を果たすべきことや、留学生などを積極的に受け入れることなどを提案した。
印パ関係については、民主党訪問団が両国のカシミール地域を実際に視察したことを首相に伝え、日本政府も今後現地での情報収集を強化するよう求めた。
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