民主党代表　鳩山由紀夫

昨日深夜、小泉総理大臣が、田中真紀子外務大臣及び野上義二外務事務次官の更迭を決め、両氏に伝えたという。今回のアフガニスタン復興会議へのＮＧＯの出席問題をめぐる一連の政府内部の混乱に、総理は喧嘩両成敗という形で決着を図ろうとしたものと考えられる。また、これに併せて、鈴木宗男衆議院議員が議院運営委員長を辞任する意向を示したという。

しかし、問題の真相は何一つ明らかになっていない。今回の両氏の更迭とは別に、復興会議へのＮＧＯの参加拒否の根拠は何か、出席を拒否するよう誰が圧力をかけたのかなど、政府は真相を国民の前に早急に明らかにし、率直に責任を認めるべきである。

小泉内閣は真相究明を怠ったばかりでなく、内閣としての一体性に欠けており、政府に対する国民の信頼を著しく傷つけた責任は重大であることを自覚すべきである。わけても、福田官房長官の無責任な発言が混乱を招いたことの責任は大きい。

民主党は、事態が大臣・次官を更迭せざるを得ないところに至るまで傍観し続けた、小泉総理の姿勢と責任を、今後も厳しく追及していく。

以　上