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2001/10/18
衆議院議員在職二十五年の永年勤続表彰への謝辞
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衆議院議員 鹿野 道彦

 このたび衆議院議員在職二十五年の永年勤続に院議をもって表彰していただき、議会人として誠に光栄であり、名誉なことと感激しております。

 これもひとえに、地元山形のみなさまの格別な変わらぬご支援、ご厚情のたまものであり、指導いただいた政界の先達、同僚議員、また友人、知人の温かい叱咤激励があったればこそと感謝しております。

 誠に有難うございました。

 さて、省みれば私が初当選をはたしました昭和五十一年、ロッキード事件が政界を直撃し、政治のあり方が根本から問われておりました。永年たまった政治のひずみ、ゆがみをいかにしてただすか。政治改革の機運を背に、自由、公正、友愛、共生を信条として国民の政治に対する信頼を回復すべくひたすら精進してまいりました。

 そして二十五年、運輸・交通問題に取り組み、農政不信と闘い、官依存の政治脱却、政治主導体制の確立を目指し、ひたすら走り続けてまいりました。新しい国造りの根幹をなす憲法問題に対しては、国会の憲法調査会に所属し、背景、経過、問題点を提起し、時代の変化とどう適合すべきか、各国の憲法事情や国民の憲法意識を探り、地道な勉強、厳しい論議を積み重ねております。憲法は、国の歴史、文化を背負い、国の精神文化を体現しております。人間の身体に例えれば骨格をなすものであります。挑戦と改革、信義・信頼の政治へ足掛かりを築くために、更に二十一世紀の我が国の本質的テーマとして論議を深めていきたいと思っております。

 忘れられないのは、国鉄改革、更には山形新幹線即ち新幹線直行特急構想の実現です。在来線を活用した新型の新幹線によって、地元の利便性が飛躍的に向上し、地域の発展に寄与できたばかりか、全国にミニ新幹線網整備の先鞭をつけることになったのではないかと自負しております。また農林水産大臣や総務庁長官として農政改革、行政改革に取り組むことができました。まだまだ課題は山積しておりますが、農林水産業の再建と時代を担う新しい行政の構築に一定の役割を果たせたのではないかと思っております。

 米国を襲った同時多発テロ。暗雲立ち込める世界経済。経済回復の兆しが見えず、今だ閉塞感に覆われる日本。いかに時代を切り開くのか。国民の願いは、この一点に絞られております。

 今こそ幕末の志士が胸に刻んだ「知行合一」の思想に学びたいと考えております。旧来の手法に堕するなら、行動を伴わなければ、日本は甦ることなく、二十一世紀の日本は停滞と後退を繰り返すばかりであります。

 本日の名誉を糧として、あらためて初心に立ち返り、国政の改革に渾身の力を奪うことをお誓い申し上げ、感謝とお礼の言葉とさせていただきます。

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