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2001/10/08
日中首脳会談について
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民主党代表 鳩山由紀夫

 本日午後、小泉総理大臣と中国の江沢民国家主席が首脳会談を行った。

 小泉総理は、村山談話を踏襲し「心からのお詫びと哀悼の意」を表したというが、当然のことであり、むしろ遅きに失したと言わざるを得ない。

 総理自身の靖国神社参拝によって日中関係は冷え込んでおり、われわれ民主党はこのような状況を残念に思う。総理の靖国神社参拝については、政教分離を定めた憲法の上でも、アジア諸国の感情を考えても、決して行ってはならない。江沢民主席との会談においても、日中友好のための協力の必要性は確認されたものの、総理の行動自体に中国側の理解が得られたとは考えられない。

 米国での同時多発テロ事件についても、小泉総理は日本政府の対応を近隣諸国に十分に説明すると同時に、国会の場でも開かれた議論を行い、国民に対する説明責任を果たす義務がある。中国側も「自衛隊の活動範囲拡大は慎重に考えて欲しい」と指摘しており、十分な議論なくして結論を急いではならない。

 日中関係のより一層の改善のためには、今後の小泉総理・日本政府の姿勢と行動こそが問われることになろう。

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