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2000/07/24
九州・沖縄サミットの閉幕にあたって
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民主党代表 鳩山由紀夫


 今回のサミットは日本の経済運営を構造改革路線に転換する大きなチャンスであった。この点を18日の党首会談でも申し入れたが、日本政府はそのチャンスをみすみす逃し、レトリックとしてのIT重視でお茶を濁したといわざるをえない。

 また、NMDや中台問題は議題とせず、紛争予防問題も深みのある議論は行われなかった。最貧国債務、遺伝子組み替え食品や感染症対策などの課題についても、具体策となると先送りの印象を免れない。本来は政治主導でグローバルな課題に取り組む意図で始まったはずのサミットが官僚主導で形骸化しており、サミットの原点に返った抜本的な改善が望まれる。

 日米首脳会談や日露首脳会談も、政治リーダーによる実質的会談というよりも、事務レベルの事前交渉を確認したにとどまり、儀礼の範囲を超えなかった。

 総じて、イベントによる過剰演出と予算の垂れ流しが目立つ中、森総理のリーダーシップの発揮はほとんど見られず、議長の手腕と会議全体の運営の両面に今後の課題を残すサミットであった。

 サミットが終わったこれからが日本の構造改革とIT革命推進にとって正念場である。言葉で改革を唱えるのは易しい。民主党は、規制改革や法律の整備等を国民に対して具体的に示していく。

以上

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