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2000/07/04
第二次森内閣の発足にあたって(談話)
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民主党代表 鳩山由紀夫


 本日、第二次森内閣が発足した。しかし、大多数の国民は新内閣に何も期待してい ないであろう。

 自民党は、先の総選挙で議席を38減らして過半数を割り込んだにもかかわらず、早々に森総理の続投を決めた。選挙結果の総括もなく、執行部の責任を問う声すら上がらないまま、組閣に向けて“在庫一掃”の旧態たる人事を進める自民党に、もはや政 権政党としての気概も責任感も感じられない。

 また、入閣予定者のなかで就任ポストが度々調整されるなど、相変わらず派閥均衡型の順送り人事であり、適材適所の視点を欠いた場当たり組閣である。日本はいま大胆な構造改革が焦眉の課題である。にもかかわらず、構造改革に取り組む布陣とはほど遠く、新内閣が何をしようとしているのかが全く見えない。第二次森内閣は、当面の“つなぎ”を優先させた、目標なき「漂流内閣」である。この内閣に国民の未来を 託すことはできない。

 ところで、選挙が終わるや否や、中尾元建設相の汚職事件やそごうに対する債権放棄など、極めて重大な問題が明らかになった。これらについて、わが党をはじめ野党が集中審議を求めているのに対し、与党三党は全く審議に応じようとはしていない。さらに、本日の衆議院本会議において、副議長は野党第一党から選出するという慣例を破る暴挙を行った。わが党は、このような数に頼んだ強引な国会運営に対し、厳しい態度で臨むとともに、引き続き集中審議の開催を強く求め、新内閣の姿勢を厳しく 追及していきたい。

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