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2000/05/03
憲法記念日にあたって
民主党代表 鳩山由紀夫

53回目の憲法記念日は、国会に発足した衆・参の憲法調査会で、国民各層の参加を得ながら、真摯な議論が行われているなかで、迎えることとなりました。

日本国憲法は、20世紀半ばに、世界史が戦争の連続であった時代を乗り越えて、恒久平和を理想とする方向へと発展していく中で、当時人類普遍の原理として結実した国民主権、平和主義・国際主義、基本的人権の尊重を基本理念として制定されました。これは私たちの先達が敗戦という犠牲を払って手にした、20世紀後半における日本の歩みの道しるべでありました。

民主党はこれからも、国民主権の内実としての分権・自治をはじめ、憲法の理念を政治に、社会に、生活に更に一層現実化し行きわたらせるために力を尽くします。

同時に、日本国憲法が、これからの新しい時代にも十分適合性があるのか、調査・研究が必要です。私たち民主党は、制定過程を問題にして憲法を改正すべきだという立場も、頑なに改正を否定する立場もとることなく、国民のみなさんとともに、21世紀の「この国のかたち」を構想し、その上で、憲法はいかにあるべきかを検討すべきだと考えます。

民主党は、21世紀への門口に立つ今、憲法に対する国民のみなさんの関心を高め、大切にしながら、積極的に憲法論議に臨むことをお約束します。

以上
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