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民主党代表 鳩山由紀夫
本日、森喜朗新総理が誕生し、新しい内閣が組閣された。改めて、新総理のご活躍を期待するとともに、国政を担うトップ・リーダーとしての責務を全うされることを切に祈念するものである。
しかし、森内閣は、前内閣の閣僚を丸ごと引き継ぐものであり、あまりにも新味に欠ける陣容となっている。このため、その政治責任が問われていた保利国家公安委員長までが「留任」となった。それだけではない。経済政策や財政運営について行き詰まりを見せていた小渕内閣の政策を踏襲すると明言し、バラマキ、先送り、依怙贔屓の政治を継続する守旧的な政権であることを早くも示している。
結局のところ、自公中軸の森新政権は、前政権と同様、派閥均衡と連立維持を最優先した野合政権そのものである。
国民はこれ以上の政権たらい回しに辟易しており、澱みきった政治の空気を新鮮なものに変えてもらいたいと願っている。国民のためにいま誰が必要かではなく、派閥力学上もっとも座りのいい人物を総理におし出すというやり方に嫌悪を感じて、清新な政権の誕生を期待している。
民主党は、新政権が①小渕亜流政権であること、②自公もたれ合いの構図がますます強まった政権であること、③選挙のための野合政権であることを広く国民に訴えていくとともに、早期の解散・総選挙の実現を強く求めて、国民に基礎を置いた新しい政権の確立に全力をあげていくものである。
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