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2000/02/24
薬害エイズ事件・ミドリ十字ルート判決について(談話)
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民主党代表 鳩山 由紀夫

 本日、薬害エイズ訴訟・ミドリ十字ルートで、大阪地方裁判所は、旧ミドリ十字社歴代社長である松下廉蔵、須山忠和、川野武彦、各被告に対して判決を言い渡した。それぞれの被告に対し、禁固2年、1年6か月、1年4か月の実刑判決が出された。製薬企業トップの責任を明確にした点で、裁判所の判断は、当然であり評価できるが、多くの感染被害者やご遺族の心情を察するとき、量刑が軽すぎる感も否めない。

 各被告が社長を務めていた時期は、すでに米国からの報告により、非加熱製剤の危険性が認識できており、会社の利益を優先するがために患者の生命と健康を奪った事実は、製薬企業としての倫理に反するのみならず、社会的にも許し難い行為であった。
 また裁判の過程において各被告は、自らの責任を省みることなく、厚生省の不作為のみを主張し、その責任を一方的に転嫁してきたことは、言語道断といわざるを得ない。

 被告側は、いたずらに控訴し、責任を先送りするのではなく、この判決を真摯に受けとめるべきである。同時に、厚生省をはじめとする薬害エイズ事件のすべての責任者に改めて猛省を促す。

 民主党は、被害にあわれた感染者、ご家族およびご遺族のみなさまに心からお見舞を申し上げるとともに、このような不幸な薬害を二度と繰り返すことがないよう、今後とも真相の究明に全力をあげていく決意である。

以上

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