衆議院予算委員会での第2次補正予算審議2日目となる25日、民主党の松野頼久議員は、BSE(牛海綿状脳症)問題、雪印牛肉詐欺事件などを中心に約1時間の質疑を行った。
松野議員は、「一番消費者の不安をかき立てているのは、発生原因や感染ルートがわからないことだ。これらについてどこまで調査が進んでいるのか」「(これまで発見された感染牛)3頭はいずれも96年生れであり、イギリスから肉骨粉が輸入されていた時期。その飼料についてもっと詳しく調査すべきだ」などと求めた。武部農相は「現時点で感染ルートを解明しきっていないが、迷宮入りはさせないという決意でさらに調査する」と述べた。
雪印問題について松野議員は「わが国で1例目の感染牛が発見された際の行政の混乱の反省がその後どのように活かされたのか。雪印事件も、システムがずさんなために起きたのではないか。しっかりした管理体制がないなら、今後BSEは日本に入ってこないという安心もできない」と農水省の取り組みを厳しく批判。
農相は、「雪印事件はあくまでも犯罪であって1例目の際の混乱と一緒にすべきでない」としながらも、保管・買い上げ制度のチェック体制などについて「これ以上のことができなかったのかについては農水省も反省しなければならない」と答弁。松野議員は「風評被害のこれ以上の拡大を防ぐためにも、しっかりしたシステムを確立すべきだ」と求めた。
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