予算委員会での与党の一方的採決を受け、野党4党の国対委員長は28日午後11時57分頃から国会内で会談した。4党の国対委員長は、「憲政史上かつてない暴挙であり、許すわけにはいかない」とし、一致して徹底的に戦うことで合意した。
会談後共同で記者会見した熊谷弘民主党国対委員長、山岡賢次自由党国対委員長、穀田恵二共産党国対委員長、中西績介社民党国対委員長は口々に、「統一見解になっていない」「破滅的な政府と与党に4党一致して強い態度で臨む」「民主主義の破壊」「小泉総理の言動、責任を持てない内閣のあり方が国会をらしからぬものとしている」などと与党・政府を批判した。
29日0時から行われた野党4党の衆議院予算委員会理事の共同記者会見に臨んだ民主党の枝野幸男筆頭理事らは、与党側が「政府統一見解」を示すからと2時間半も一方的に待たせたうえ、野党の回答を聞こうともせずに予算委員会を単独開催し採決を強行したことについて「大変な暴挙」「言語道断」と強く批判した。ある理事は、強行採決の直後に田中外相が外務省局長らと笑って握手していたことも明らかにした。
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