28日に与党側が単独で衆院予算委員会を再開し、締めくくり総括質疑を打ち切って採決を強行した問題について、翌29日夜の同委員会理事懇談会の場で自民党の藤井孝男筆頭理事が「手続き上の瑕疵、重大な信義違反があった」と認め、野党側に謝罪していたことが明らかになった。
熊谷弘国会対策委員長は、31日の定例記者会見で、「総理は昨日の参院予算委で『野党が審議を拒否して国会が混乱したので私が3人を処分して収拾せざるを得なかった』と答弁したが、野党が審議拒否をしたのでないことは自民党の筆頭理事自身が認めている。首相の答弁はデタラメで虚偽に満ちたものであり、許すことはできない」と強く批判した。
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