菅直人代表代行は20日午後、党本部の定例記者会見で、自民党の総裁選挙、『次の内閣』の地方開催、税金のムダづかい一掃本部の活動等について語った。
第一に、告示から1週間を過ぎた自民党の総裁選挙について「論争をそれなりに注意して見ているが、結局、何が争点か良く分からない状況だ」と所感を述べ、本格論戦がいよいよ始まるという時に、首相が放り出して国会が休会となるような無責任な政権を作り、許してきた与党の責任は大きいとした。
総裁選を「疑似的な政権交代」と評した上、「一日も早い国会論戦を再スタートさせ、一日も早い本物の政権交代を争う機会を、国民の皆さん全員参加の中で作らなければならない」と表明。解散総選挙による政権交代を目指す考えを述べた。
菅代表代行は「この間わが党としては、マニフェストに掲げた政策をより具体的に実現に近づけていくための活動をいくつか行っている」と語り、21日に新潟県で、『次の内閣』農業政策公聴会を開き、視察を行うことを紹介した。
さらに「税金のムダづかい一掃本部」の活動に言及。準備会合の議論を踏まえて来週にも正式な本部の立ち上げを行い、税金や予算に関わりがある衆参の委員会の理事が参加の上で、国会対策委員会と本部が連動して、役所や特殊法人の税金の無駄遣いの問題に取り組む考えを示した。
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