1日、参議院予算委員会の総括質疑において、民主党の浅尾慶一郎議員が質問に立ち、NGO排除問題ならびに政府の金融・経済政策について質した。
NGO排除問題をめぐって浅尾議員は、1月19日に外務省の重家局長がピースウィンズ・ジャパンの大西氏にかけた電話の中で「鈴木さん(鈴木宗男議員)に説明しておいた方がいい」と要請したことを取り上げ、「省外の人間になぜ説明させるのか」と追及。重家局長は、「(アフガン支援会議への)参加問題とは関係ないが、ODAに大変関心を持っている人」「ODAと関係の深い人」などと述べ、逆に鈴木議員が外務省の政策に大きな影響力を持っていることを示した。
また浅尾議員は、重家局長がNGO排除について「いろいろ反省すべきことがある」としたことに対して、「どこを反省しているのか」と質問。ところが局長は「これから考えたい」などと述べ、NGO問題を真面目に考えていないことを自己暴露した。外相を兼任する小泉首相は慌てて答弁に立ち、「外務省が反省すべきは鈴木議員を気にしすぎたこと」として、同省に対する鈴木氏の影響力を排除する姿勢を見せた。
さらに浅尾議員は、現下の金融・経済の状況および補正の経済効果をめぐっても質問。とりわけ、政府の金融財政政策の空回りを指摘しながら、投資減税の方が景気浮揚効果が高いのではないか、と質した。しかし竹中経済財政相らは、「デフレ下では違う」などと反論した。
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