参議院本会議が25日午後、開かれ、安倍内閣の総辞職を受けて首班指名選挙を実施。決選投票の結果、小沢一郎代表が参議院において過半数となる133票を獲得し、首相指名される歴史的な日となった。
本会議ではまず、出席者240名による記名投票が行われ、小沢代表が117票、自民党福田総裁が106票を獲得。いずれも過半数には満たず、決選投票となった。決選投票では、共産党、社民党、国民新党がそれぞれ小沢代表を支持。投票の結果、小沢代表が133票を獲得し、首相指名を受けた。衆議院では福田自民党総裁が首相指名を受け、9年ぶりに衆参両院の議決が異なる結果となった。
これを受けて、首相指名をめぐる対応について両院協議会の開催が決定。江田五月議長の指名により、民主党からは家西悟、大石正光、工藤堅太郎各参院副会長、小川勝也議運委筆頭理事、輿石東会長、平田健二幹事長、簗瀬進国対委員長、共産党・井上哲士議員、社民党・近藤正道議員、国民新党・長谷川憲正議員の、10名の議員が選出された。
両院協議会終了後に再び開かれた本会議で、参議院側の議長を務めた輿石会長は協議の経過及び結果を報告。両院の意見は一致せず、憲法67条第2項により衆議院の議決が国会の議決となるとして、第91代首相に福田自民党総裁が選出された。
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