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2007/10/04
「福田総理はビジョンなき総理」 会見で菅代表代行
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 菅直人代表代行は4日夕方、党本部にて定例記者会見を行った。

 冒頭、1日の鳩山由紀夫幹事長、長妻昭政調会長代理の代表質問について、「持ち味を出し切った素晴らしい内容だった」と称えた。一方、福田首相については「官僚が書いた原稿を隅から隅までひたすら読み上げる丁寧な答弁だった」と皮肉り、「本当はどういうことを考えているのか、全体像がまったく見えてこない」と指摘。「この国をどういう方向にもっていこうと考えるのか、政治家ならば現状認識があったうえで将来へのビジョンがあるはずだがそれが全くみえてこない」と述べ、「所信表明から代表質問への答弁を通じて、ビジョンなき総理というのが率直な感想である」と、首相の政治姿勢を批判した。

 次に、沖縄戦「集団自決」に関する教科書検定問題について言及。自らも9月29日に行われた沖縄県民大会に参加したことにも触れ、「政治家のみならず日本国民が11万人の沖縄県民の声をしっかり受け止めるべきである」との考えを示した。当時沖縄では、民間人に対して軍部同様に「共生共死」の教えを強制、国民主権の国において国・国民を守るための軍部が自分たちの作戦のために国民を犠牲にした事実を重く受け止めるべきであると主張。そのうえで、「今後の自衛隊、安全保障の在り方を考えるうえで沖縄県民11万人の強い思いを受け止める必要がある」と改めて強く表明し、「教科書問題を超えて日本国民が戦争に対する認識を改めて思い起こし、記憶に留める機会にすることが重要である」と語った。

 菅代表代行はまた、来週予定される予算委員会での質問について、長妻議員が指摘した「HATKZ(ハットカズ)」の問題を踏まえ、税金ムダづかい一掃本部長としてこの問題を柱に取り組んでいく意向を明示。さらに、ビジョンを示さない福田首相に対して、民主党のマニフェストの政策に対する見解を聞くことで国民に対して両党の違いを提示していく可能性を示唆した。

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