浅尾慶一郎議員(『次の内閣』ネクスト防衛大臣)は、17日午後の参議院予算委員会で、外交防衛問題を中心に質問した。
テロ対策について「貧困対策や絶望を失くすことが、あるべき政策論」と浅尾議員は主張、インド洋の給油活動継続に向けて、職を賭して取り組むか尋ねた。福田首相は「政治家として極めて大事な課題だ」と答弁するのみだった。
OEF(不朽の自由作戦)の国際法上の性格について、当初は自衛戦争、カルザイ政権後は警察活動とする政府の解釈には無理があると述べた上、給油転用疑惑に言及。
海上自衛隊の補給艦から米補給艦を介して給油を受けた空母キティホークの例などを挙げ、テロ特措法の枠組みを越えてOSW(南方監視作戦)やOIF(イラクの自由作戦)へ展開されたのではないかという疑惑について、政府の見解を質した。
浅尾議員は「目的地がイラクであっても、補給した油を使い切ればよいのか」と質問、高村外務大臣は「その間に、実態としてOEFの任務に当たっていれば一向に構わないというのが今の法の建前だ」と答弁した。石破防衛相も、転用は論理の世界の話であるとして「OSWに日本の燃料が消費されたことはない」と明言した。浅尾議員は、問題の背景には、テロ特措法の枠組みを政府が米国に十分説明してこなかったことがあると提起、委員会で引き続き追及する考えを示した。
浅尾議員はこのほか、グリーンピアや社会保険事務所の運営などに際して、厚生労働省が政治家から受けた問い合わせに関する資料の提出を要求。特定健診・保健指導についても質問した。
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