6日、民主党の鳩山由紀夫代表は定例の記者会見を開き、同日の衆議院本会議における代表質問への首相答弁について、「100%官僚の作文で誠意がない。国民に大変な落胆を与えた」と厳しく評価した。
会見の冒頭、鳩山代表は、直前に鹿野道彦副代表から離党を申し出る電話を受けたことを報告。鹿野議員の女性秘書が業際都市開発研究所から給与を受け取っていた問題を説明し、会見後の役員会などで取り扱いを決めるとした。
続いて鳩山代表は、衆院本会議における首相との論戦について、「首相は“支持率が落ちても改革はやる”と力説したが、勘違いをしている。国民は、小泉首相では改革はできない、首相自身が抵抗勢力になり下がった、ということを意思表示したのだ」と述べた。
また、国債発行額30兆円枠を守るという財政政策路線を転換したと報じられたことに触れ、「もともと30兆という数字には大した意味はないと言ってきた。何ら財政路線を変更したわけではない」と説明。財政健全化と景気回復という「二兎を捕まえる」ために、歳出の内容を従来型の公共投資中心から質的に転換するという基本路線を改めて明らかにした。そして、30兆円の枠を守るためにNTT株売却益という“へそくり”をつぎ込む「ごまかし戦法」の方がよっぽど国債の信用を落とすのであり、やるべきでない、と批判した。
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