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2007/10/19
肝炎対策推進本部、厚労相に血液製剤投与症例放置問題で抗議の申入れ
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命の尊さを思い、厚生労働省の敷地内に置かれた「誓いの碑」 
 民主党B型・C型肝炎対策推進本部は19日午前、厚生労働省を訪れ、舛添厚生労働大臣に対して、抗議と要求の申し入れを行った。

 この申し入れは、5年前に製薬会社から報告された418名の血液製剤の投与による肝炎感染被害者について、当時厚労省が製薬会社が氏名、住所などの情報を把握していることを知りながら、被害者を特定しなかったことが明らかになったため、厚生労働省の責任についての究明及び薬害肝炎被害者への救済策を要請するもの。

 菅直人本部長は、舛添厚労相に対し、感染被害者の特定せず、告知もせず、検査、治療を進めることなく放置した責任を指摘。「薬害エイズ問題の経緯と同じであり、その反省がまったく生かされていない。感染した人は日々健康が蝕まれている」と、国の責任により国民の命が削られようとしている現状を訴え、要請書をしっかり受け止めるよう求めた。

 申し入れ後、厚生省入り口脇にある「誓いの碑」の前で会見を行った菅本部長は、「舛添厚労相は418名の感染者に対して、告知、治療の必要は認識しているが、具体的に何をどうするまで分からない様子であった」との所感を述べた。また、「事実関係を調査する」との舛添厚労相発言に対して、「事実関係はわかっているはず」として、「事実を知っているにもかかわらず隠蔽している役所に対して調査する必要性がある」との見解を示した。

 そのうえで、当時の担当者の責任追及とともに感染被害者への告知、実態調査、具体的な救済策を講じるよう要請したことを報告。舛添厚労相からは「色々智恵を貸してくれ」と求められたことを明かし、自らの厚生相時代の経験はもとより、民主党として具体策を提案していく意向を述べた。

 また、国会の審議においてもこの問題を取り組んでいく考えを明示。当時の厚労省の担当者の責任問題を質していく中において、参考人招致や証人喚問も視野に入れているとコメントした。

 最後に菅本部長は、「誓いの碑」について言及。薬害エイズ問題の際に「もう2度と薬害における被害を出さないようにとの決意のもと建てられたもの」と改めて説明し、それにもかかわらず、過ちを繰り返そうとする厚労省の体質を「怒りを通り越して情けなくなる」と述べ、「もう一度全員が(碑に記されている)その誓いを思い起こさないとまた同じことが起きる危険性を感じる」と語った。

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