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民主党統一大会
来賓祝辞
三好正也氏（経団連参与）
熱弁の後に、また私の後には連合の鷲尾会長が控えておられますんで、熱弁の間に挟まれて、皆さんに静かなひとときを過ごしていただくということで（笑）。
実は豊田章一郎経団連会長をお招きいただきましたが、本日ウズベキスタンその他、中央アジアへ向けての旅に出発いたしました。都合がつきませんので私がかわりにまかり出た次第でございます。したがいまして、会長から以下のことはぜひ正確に皆様方にお伝えせよと命じられましたので、私の言葉でしゃべりたいところでございますが、この以下の短いメモに従ってあいさつさせていただきます。
既にいろいろお話がございましたように、わが国経済は現在きわめて厳しい局面に直面しております。当面は景気の早急な回復と経済の再活性化、中期・長期的な観点に立った再生が最大の課題であります。政治がリーダーシップを発揮して、国民が明るい希望を持てる確固たる将来展望と、そして骨太な政策を提示することが不可欠であると考えます。活力あふれる政治という観点からいたしますと、経済界としても政権を担い得る複数の政党が並び立って、議会における活発な論争を通じて政策を鍛え上げることを望むものであります。その意味で政権をめざして野党の一角が大同団結したことは、わが国の政治史上重要な出来事であると思います。今後政権与党との間の緊張感あふれる政策論争を期待したいと思います。
そして政権に近づき得るか否かは、魅力ある政策、魅力ある政治家の存在いかんにかかっております。政策の面では景気の回復と財政の健全化、これは一見矛盾しておりますけれども、また少子化、あるいは少子・高齢化のなかでの経済活力の維持、これもなかなか相矛盾するところがある諸課題にわれわれ直面しているわけですが、この両立し得る政策の提示を期待したい。
人材の面では菅代表、羽田幹事長をはじめまことに多士済々であると力強く感じております。重要閣僚の候補者をあらかじめ決めておくというアイデアをお持ちであるというふうに聞いておりますが、等々、野党ならではの斬新な試みを通じて国民にアピールすることが必要であると見ております。今後政権政党に立派に対抗し得る政党としての基盤を固められまして、着実に成長していかれることをお祈りいたします。以下、一言私自身の言葉として、先ほどから皆様方のお話を聞いておりましたが、長年にわたり親しくご指導いただいた方々が非常に多いのであります。今日のこの記念すべき大会をあらためて私個人としてもお祝い申し上げたい。ますますのご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、ごあいさつにかえたいと思います。
おめでとうございます。（拍手）
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