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1998/05/01
第69回メーデーアピール
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民主党代表  菅 直人

 第69回メーデーに参加された皆さん、そして、全国の働く仲間の皆さん、サラリーマンと家族の皆さんに、民主党は心から連帯のごあいさつをお送りします。

 民主党は4月27日に4党(民主党・民政党・新党友愛・民主改革連合)が統一して新しいスタートをきりました。私たちは、「生活者」「納税者」「消費者」の立場に立ち、本格的な少子・高齢社会を迎える21世紀初頭までに、「ゆとりと豊かさ」の中で人々が安心して、個性と活力を生かせる社会をつくっていきます。

 現在日本経済は、自民党橋本内閣が犯した失政により戦後最大といわれる経済不況に陥っています。民主党は、政府が打ち出している従来型公共事業の拡大ではなく、恒久減税の実現をめざします。私たちは、3兆円の所得税恒久減税、住宅ローン及び教育ローンの利子控除等の政策減税など、6兆円減税実現に全力を挙げます。また、デフレ予算を余儀なくさせた財政構造改革法については、部分修正ではなく、その施行の凍結をめざします。

 今国会に政府が提出している数々の法案は問題点ばかりです。「中央省庁等改革基本法案」は、国と地方の役割分担の視点を欠いたものです。中央省庁の改革は徹底した地方分権なくしてはあり得ません。民主党は行政のあるべき姿、分権を柱とした改革を提案していきます。政府の「労働基準法改正」は、長時間労働の是正や仕事と家庭生活の両立への配慮が欠落しています。民主党は特に、時間外・休日・深夜労働の男女共通上限規制、新しい裁量労働制の導入、1年単位の変形労働制に関する実効あるワークルールの確立などをめざします。

 民主党は、政治家や公務員に対する国民の信頼を回復するため、自らに厳しい「公務員倫理法案」や「政治倫理法案」の成立をめざします。さらに、国民の知る権利を基本にした民主党の「情報公開法案」の成立につとめます。

 民主党は、自民党に代る政権交代可能な政治勢力として、夏の参議院議員選挙で有権者のみなさまにご支持いただけるよう全力を尽くします。私たちは、今日の日本経済の構造不況を克服し、自由で安心して暮らせる社会をめざします。民主党は、働く仲間の皆さんと手を携えながら力強く歩んでいくことを誓います。

 第69回メーデーおめでとうございます。

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