15日、衆議院予算委員会で民主党の木下厚議員が質問に立ち、大学改革および帝京大学不正入試疑惑問題について質した。
木下議員はまず、学力の低下、不祥事の多発など大学生を取り巻く多くの問題が指摘されるなか、大学の構造改革に対する政府の考えを質した。遠山文相は「大学の役割は大きく、各大学努力している。教育と研究が大学の役割。特にこれからは研究の成果を地域に発信していくことが大切」と答えた。
木下議員は特に医学部、医科大学の現状について質したが、坂口厚労相は「技術に片寄りすぎている。バランスのとれたリーダーの養成に欠ける。地域のリーダーになれるよう人格の涵養をしっかりやれなければならない」と答弁した。
次に不正入試疑惑が報道されている帝京大学の問題を取り上げ、大学側からの聞き取り調査の結果を質した。遠山文相は「合否判定前の寄付金の受け渡しは関知していない、理事長の親族は大学とは無関係、選抜の合否判定は厳正に行っている、と報告を受けている」と答えた。この答弁に木下議員は納得せず、さらに厳しく追及した。
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