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2007/12/13
薬害肝炎問題で力の限り支援を約束 小沢代表
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 小沢一郎代表は13日午後、大阪高裁による和解骨子案及び所見の提示を受け、党本部にて薬害肝炎全国原告団、薬害肝炎全国弁護団の代表のみなさんと面談した。
 
 不安と緊張の表情を浮かべた原告団らは、弁護団から「責任範囲内に限定して支払い義務がある」とする大阪高裁の限定和解案について説明を受けると、拒否の方針を確認。かねてから主張しているように、被害者全員の一律救済でない限り受入れられないとした。弁護団は、和解骨子案にある「被告らの格段の譲歩がない限り」との文言に言及。「司法から政治に球が投げられた」として、政治決断を求めていく方針を述べ、小沢代表をはじめとする民主党議員に対して政府・与党への働きかけを求めた。

 原告団は、「自分たちと同じ被害を受けた仲間が切り捨てられる和解案を飲むことはできない」との見解を明示。「11月7日の和解勧告から1カ月あまり、力の限り訴えてきたが裁判長にその声は届かなかった。いつになったら全面解決を勝ち取ることができるのか」と、苦しい胸の内を吐露した。そのうえで、薬害のない社会にするためにも「絶対に歩みを止めることはしない」との決意を表明。国は頑なに責任を認めようとしないが、被害者全員の一律救済というこの先にある正義を信じて戦い続けることを誓った。小沢代表に対しては、「これまで4回の面談において、その都度大きな前進があった」として、今回の面談においても「大きな前進があると思うのでお力添えよろしく」と期待を寄せた。

 小沢代表は、懸命に戦い続けている原告団、弁護団に敬意を表したうえで、国の責任を認めようとしない現在の政府の姿勢を批判。「皆さんの主張は正しい。力ある限り支援していくので頑張っていただきたい」と求めた。福山哲郎政調会長代理は、福田首相の「薬害肝炎問題に関して早急に解決していかなければならない」との発言に言及。「国が乗らないならば福田首相に決断してもらうしかない」との見解を述べ、弁護団らとともに政治決断の必要性を確認。民主党として、福田首相に働きかけることを約束した。

 会談にはこのほか、山田正彦『次の内閣』ネクスト厚労大臣、山井和則衆議院厚生労働委員会理事、家西悟参議院厚生労働委員会理事、党B型・C型肝炎総合対策推進本部本部長代行の仙谷由人衆議院議員、松野信夫、大河原雅子各参議院議員が同席した。

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