民主党は14日夜、東京・有楽町で、取り調べの録画・録音による可視化法案の成立を求める街頭演説会を開催した。この法案は、警察などでの取り調べが密室で行われるため、自白の強要などによる冤罪(えんざい)を生む温床となっているとの観点から、ビデオ等の録画・録音による可視化を実現させる「刑事訴訟法一部改正案」で、民主党は4日に参議院へ提出している(下記関連記事参照)。
この日の街頭演説には、法案の提出者である千葉景子、松野信夫両参議院議員や横峯良郎参議院議員、国民運動委員長代理の高山智司衆議院議員とともに、鹿児島県志布志町で起きた県議選の選挙違反をめぐる冤罪事件で、警察の 違法捜査を訴えている「志布志・住民の人権を考える会」のメンバー3名も参加。取り調べで親族からの呼びかけを装った文章を書いた紙を踏むよう強要されたり、いきなり家宅捜索を受け、長期間留置所に拘留させられた体験談を生々しく語った。
最後にマイクを握った千葉景子議員は「冤罪事件はどこにでも起こりうること。他人事と思わずに、ぜひこの法案に関心を持って欲しい」と道行く人々に訴えた。
|