平田健二参議院幹事長は18日午後、国会内で記者会見を行い、再延長された臨時国会での与党側の国会運営や福田首相への問責決議案についての考え方などを語った。
はじめに平田参議院幹事長は、与党が会期再延長したにもかかわらず、新テロ対策特措法案(給油新法)をはじめ、提出されている法案審議に対し、積極的に取り組まないことに、「とんでもない話だ。定例日以外の毎日でも審議を行なうべきである」と時間だけを浪費する与党側の法案審議に対する姿勢を批判した。
さらに平田参議院幹事長は、12月4日に参議院で民主党の議員立法を提出した後、全く審議を行なっていない法案が多く存在していることを指摘し、「与党の筆頭理事は逃げ回っている。国民生活にとって重要な法案が多く残っているわけで、与党はしっかりと審議に応じるべきである」と述べ、各委員会の審議の促進を与党側に求めていく考えを示した。
また平田参議院幹事長は福田首相への問責決議案の取り扱いについて、新テロ対策特別措置法案だけの話ではなく、予算委員会での集中審議を求めていく中で、年金問題や肝炎、防衛省の問題などを総合的に見て判断するとの見解を示した。
最後に平田参議院幹事長は、解散・総選挙の時期に関する記者団からの質問に対し、「今、我々はいつでも解散・総選挙となれば受けて立つ心構えはあるが、その前に年金を含めて政府のやっていることを見ると、まず国民に対してもっと真面目にやれということである」と批判すると同時に、福田首相の年金記録問題に対する発言についても、「国民から預かった年金保険料がどこに行ったかわからなくなっている。これは国の責任であるのに、福田首相の年金に対する考え方は根本的に間違っている」と厳しく非難した。
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