22日の衆議院予算委員会で質問に立った民主党の野田佳彦議員は、鈴木宗男議員と外務省の癒着問題、および公共事業の見直しなどをめぐって政府を追及した。
野田議員は、いわゆる「ムネオハウス」の建設工事発注をめぐって、鈴木議員の関与を示す内部文書の存在を確認しているかを質した。川口外相は「メモは存在すると判明した。鈴木議員の関与についての調査結果は10日以内に報告するよう総理からも指示されている」と明確に答えた。野田議員は「疑惑が深まった」として鈴木議員の証人喚問を求めた。
公共事業見直しをめぐっては、既存の高速道路建設計画で打ち出された1万1520km全部を造るのは問題だとして見直しを求めた。これに対して石原行革担当相は「委員のおっしゃるとおり」と回答した。野田議員は空港建設問題も取り上げ、関西に3つも空港が必要かを質した。扇国交相は「ハブ空港のあるべき姿を考える。空港そのものは国が責任をもって造る」と回答。野田議員は近畿で行われたアンケート結果を紹介しながら、「関西二期工事は67%、神戸空港は71%の人ものが不要と考えている」とさらに追及した。
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