小沢一郎代表は4日午後、三重県・伊勢神宮に参拝した後、同神宮内で年頭の記者会見を行い、民主党の今年の政治目標について、「最終決戦」である今年の衆議院総選挙で何としても勝利して民主党政権をつくり、それによって「国民の生活を安定させ、国民が安心して生活できるようにすることを最優先する政治を実現する」と表明した。
その中で小沢代表は、自公政権の市場原理・自由競争万能主義、弱肉強食路線、経済拡大最優先、国民生活無視の政治の結果、様々な格差が拡大して、「非常に不公正、不公平な社会」になっていることを厳しく批判。それを是正するためには、政権そのものを代えて政治を変えるしか方法がないことを強調したうえ、「政治とは生活である」の理念と「国民の生活が第一」の基本方針に基づき、民主党が自ら政権を担うことで政治・行政を根本的に改革する方針を示した。
また、政権交代によるもう一つの実現目標について小沢代表は、「本格的な政権交代を行うことで、今年こそ、日本の議会制民主主義がスタートし、日本に議会制民主主義が根付くようにしたい。是非そういう年にしたいと思う」と述べ、2008年を「議会制民主主義定着元年」とする決意を明らかにした。
それに関連し小沢代表は、昨年に続く2回目の神宮参拝で多くの参拝客から握手を求められたことについて記者団から感想を求められたのに対し、「昨年以上に私たちに大きな期待を持っていらっしゃるように感じた。私も国民のその期待に何としても応えなくてはいけない。それが私たちの今年の使命であり責任だ」と語った。
|