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2008/01/11
【参院本会議】民主提出「テロ根絶法案」 賛成120、反対118で可決
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 参議院本会議において11日午前、北澤俊美外交防衛委員長が、政府提出の新テロ対策特別措置法案、民主党・新緑風会・日本提出のいわゆるテロ根絶法案について、同委員会における審査の経過と結果を報告。両案ともに賛成少数によって否決されたとした。

 それを受けて、民主党・新緑風会・日本の牧山弘恵議員が登壇。政府提出の新テロ対策特別措置法案については反対、民主党・新緑風会・日本提出のいわゆるテロ根絶法案については賛成の立場で討論を行った。
 
 牧山議員はまず、政府案ついて旧テロ特措法に基づき自衛隊が行ってきた6年間の給油支援活動について、政府・防衛省の情報公開が十分でないことを指摘。イラク作戦への転用疑惑、防衛省にまつわる数々の不祥事など説明責任を果たすべきであるとの考えを明示した。

 また、安倍首相の突然の辞任劇など自民党内の事情により国会運営を妨げ、新テロ特措法案の審議が大幅に遅れたことにも言及。年金、医療、雇用をはじめ、国民生活に直結した問題が山積しているにもかかわらず、新テロ特措法案を是が非でも成立させようとする政府の姿勢を批判した。さらに、多くの国民世論が給油活動の再開に「反対」を表明していることを指摘。国民の信を問うていない福田内閣が強行に可決・成立させようとしていることを問題視し、反対討論とした。

 テロ根絶法案については、国連活動への参加と同時にテロの原因を取り除く民生支援を全面的に展開すべきであると明文化していることを主張。「銃をスコップに」「油よりも水を」をスローガンに、灌漑やインフラ整備に重点を置いた民生支援をすることこそが真の国際貢献、アフガニスタンの再建につながるとして賛成討論を終えた。

 投票の結果、政府案は賛成106、反対133で否決。民主案は賛成120、反対118で可決した。

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