16日午後の民主党2008年度定期大会で、野党党首・代表に続いて、高木剛連合会長、松沢成文神奈川県知事、達増拓也岩手県知事、大橋光夫経団連評議員会副議長・政治対策委員長が来賓挨拶に立った。
挨拶の要旨は次のとおり。
●高木剛連合会長
今年はいつ総選挙があってもおかしくない、まさに常在戦場の趣きが殊のほか強い年だ。政権構想、政策に関するマニフェストなども早急に作り上げ、生活第一の政治の実現に向けて、小沢代表を先頭に民主党の皆さんのご奮闘を切に望む。
国民の多くは政権交代を強く望んでいる。国民の期待に民主党はじめ野党各党の皆さんが応え、通常国会の諸課題に関する対応については、政治は国民のためのものだという政治の原点、国民の皆さんの琴線に触れる政治活動といった視点を大切に。スタンスをぶれさせず、主張すべきを主張していただきたい。
●松沢成文神奈川県知事
「国民の生活が第一」というのであれば、何をやらなければならないか。答えはひとつ、分権改革だ。政治決戦に向けて本当の分権改革のマニフェストを作って、実現していただきたい。
大きな組織を、活力を持って推進するために2つの条件がある。リーダーシップとチームワークだ。政治の言葉に言い換えると「信念を貫くこと」と「妥協すること」。民主政治の要諦だ。強い民主党を作るために、両方をあわせ持った国民政党になっていただきたい。
●達増拓也岩手県知事
選挙は常在戦場と言われるが、地方の生活が今まさに戦場となり、理不尽に財産を奪われ、あるいは命まで失ってしまう。普通の、当たり前の生活ができない状態が広がっている。
その中で希望を持てるのは、自分の生まれ育ったふるさとを守ろう、働いている現場を良くしようという人が、地域の中に必ずいること。そういう皆さんと心を通わせ、志をひとつに政権交代を実現し、「国民の生活が第一」という本当のあるべき政治を一日も早く実現していただきたい。
●大橋光夫経団連評議員会副議長・政治対策委員長
「国民の生活が第一」、このことを実現し、日本国民の生活を豊かにするには、世界全体がグローバル化する中で、日本も厳しい国際競争に打ち勝って、成長を持続させなければならない。税制を中心とした法整備、あるいはシステムの構造改革などを行わなければならない。
政治のリーダーシップが今日ほど望まれることはない。日本の成長と繁栄を引き続き享受できるように、参院の第一党、責任政党として改革に全力を挙げていただきたい。経団連は経済の面から党との政策対話をさらに重ね、国民の更なる豊かな生活の実現を目指して力の限り努力する。
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