第169通常国会が召集された18日午前、民主党は党本部で両院議員総会を開き、正念場の今国会における「国民の生活が第一」の政策実現へむけた更なる奮闘を改めて誓い合った。
挨拶に立った小沢一郎代表は、「今日からの通常国会はまさに正念場」との認識を示し、党大会でも表明した通り、今国会での論戦を通じて国民の皆さんの理解を得て、われわれの大きな使命を達成する、その大きな場が今回の通常国会であると指摘。その上で、「私の使命は総選挙勝利の一点にある」と述べ、何としても総選挙勝利に向けて頑張っていくと表明。「それぞれの部署、部署でのご検討をよろしく」と、出席した衆参両院議員に奮闘を呼びかけた。
報告に立った鳩山由紀夫幹事長は、「新たな気持ちで大いに国民の皆さまのために国会で頑張っていただきたい」と求め、その結果として国民の皆さんのための政治を切り拓く、大きな解散総選挙に繋がると確信しているとの認識を示した。
また、現在の民主党はいよいよ政権間近であるとして、「政権間近な政党としてふさわしい活動をしていこう」と呼びかけ、福田政権が国民のために明確なビジョンを示さない現状にあっては、民主党こそがビジョンを示して「民主党の先に大きな日本の未来が待ち受けている」との思いを国民の皆さんに抱いてもらえるような国会論戦を展開していこうと訴えた。
続いて山岡賢次国会対策委員長が衆参を代表して報告に立ち、参院選勝利によって「国会の内容が非常によくなったことはご案内の通り」との認識を示すとともに、「国民の生活が第一」との民主党の考えのもと国民生活重視の法案を数多く示すことができた内容ある国会だったと先の国会を振り返った。また、「今国会は決戦の国会になる」と指摘し、「21世紀の維新を今年に実現していかなければならない」とした上で、「国民の生活を守る」という考えの象徴的な問題である揮発油(ガソリン)税の暫定税率の廃止を実現していくと力強く宣言した。
直嶋正行政調会長は「通常国会も臨時国会と同様に『生活第一』で法案提出に取り組んでいく」と表明、当面は揮発油税などの暫定税率の問題が焦点になってくるとの認識を示し、党としての方針を固めて取り組んで行く考えを表明した。また、参院選マニフェストで提示し、臨時国会で法案として提出したものを含め、更なる取組みが必要とされる政策の実現へむけ、今国会でも議員立法を取りまとめていくとした。
なお、両院議員総会長には古賀一成衆議院議員が、会長代理には工藤堅太郎参議院議員が指名され、満場の拍手で了承された。
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