直嶋正行政調会長は18日昼、国会内で開かれた「第169通常国会 連合 政策要求実現1.18集会」に出席。野党協調関係をしっかり保ちながら取り組んでいく決意を表明した。
集会ではまず、主催者を代表して高木剛連合会長が挨拶。「深刻化する格差社会をはじめ、色々な意味で日本社会が劣化している」として、株価の下落、原油の高騰などを指摘した。そのうえで、「日本経済の芯となるべき個人消費がダメである現状では、コアのない経済構造ゆえに外的要因が働くと経済全体が全て揺さぶられる」と分析。芯のある日本経済をつくる必要性を訴えた。
また、今年行われるであろう総選挙に向けては、「しっかり準備をしながら対処し、力を合わせて頑張りたい」と明言。「粛々とした議論をすることで国民の理解を得て、来るべき総選挙での勝利、政権交代を実現しよう」と呼びかけた。
次に直嶋政調会長が、連合の政策への理解を示すとともに、連合、野党それぞれと協調して取り組む決意を表明。「国民の生活が第一」の基本方針の下、労働問題など格差是正実現に向けて尽力することを約束した。また、揮発油(ガソリン)税の暫定税率撤廃との考えは、単に原油の高騰を受けたものではなく、道路特定財源の一般財源化については民主党が2003年以来マニフェストでも主張し続けてきたことを強調。結果としてガソリンや灯油の値下げに繋がる暫定税率の廃止は、国民の生活に役立つとして、理解を得られるよう論議を進めていくとの姿勢を述べた。
続いて、福島社民党党首、自見国民新党副代表がそれぞれ、小泉政権から今に至る自公政権による弊害を指摘。国民の生活を省みない数々の政策による歪みが内政・外政にも表れていることを批判し、連合、野党一丸となって「打倒自公政権、国民のための政治を実現するため、働く皆さんと戦っていく」と力強く語った。
その後、逢見連合副事務局長が「STOP!ザ・格差社会」実現に向け、情勢と2008年春の政策・制度実現の取り組みについて説明。最後は岡部連合会長代行の音頭のもと、がんばろう三唱で集会を締めくくった。
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