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2008/01/21
【衆院本会議】民主党政権なら国民生活に活力、国に輝きを取り戻す 代表質問で幹事長
明確なビジョンがある民主党の政権政策について訴える
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 鳩山由紀夫幹事長は、21日午後、衆議院本会議で施政方針に対する代表質問に立ち、「民主党の政権政策について説明する」として、「私たちが政権をとり、新しい政府を作れば、国民生活に活力を取り戻し、この国に輝きを取り戻すことができる」、「私たちには明確なビジョンがある」と訴えた。

 鳩山幹事長は日本の現状について、国民生活は綻び、格差拡大、地方の疲弊、年金・医療の崩壊、国力の低下、一人当たりのGDPが世界18位に転落、学力の低下も著しいことを挙げ、これらをもたらしたものが、小泉元首相が持ち込んだ弱肉強食の「偽装改革」だったと批判。さらに、福田首相の施政方針にはこれらを解決する意思も、危機意識も全く足りないとした。

 「政権を民主党がとればどうなるか」についても鳩山幹事長は取り上げ、(1)年金制度を一元化し、未納や消えた記録問題を解決し、消費税5%を基礎年金に充てる、(2)一人当たり2万6000円の子ども手当を創設する、(3)農業者戸別所得補償制度を創設し、地域社会の再生と自然環境保護を実現させる、(4)地方への補助金を廃止し、真の地域主権を実現する、(5)高速道路は一部を除き無料化し、地方の活性化と競争力回復に貢献する、(6)自公政権には原油高に苦しむ国民の声は届かないが、民主党は道路特定財源を一般財源化し、暫定税率は廃止する、(7)最低賃金を3年目途に1000円に引き上げ、格差を是正する、(8)中小業憲章を制定し、中小零細や商店街の元気を取り戻す、(9)国民の安全を食や医療の面、銃器規制強化で強化する――などと詳しく説明した。

 その上で、「日本を変えるには、古い革袋、すなわち自公政権ではダメ。国民生活を疲弊から回復させ、日本に活力を取り戻すためには、新しい革袋、すなわち民主政権の樹立しかない」として、改めて早期の解散総選挙を求めた。

 福田首相は、各党、各会派の議論、国民の議論によるなど抽象的官僚答弁に終始した。

 具体的、主な質問と答弁の要旨は以下の通り。

年金
 幹事長 年金の未統合5000万件について3月末までに名寄せを完了してすべての対象者に年金特別便を送るのは公約か。
 首相 コンピューター上で突合せ、給付に結び付く可能性のある方に特別便を送る。紙台帳との照合は来年度。

安全保障・国際平和協力活動
 幹事長 国際平和協力活動を実施するための一般法を検討するとしたが、原理原則なしには、一般法はつくれない。自衛隊派遣と憲法との関係を含め明確な説明を。
 首相 憲法の範囲内、国民の議論を聞き進める。

防衛省改革
 幹事長 政府として業者との癒着構造にどのような対策をいつまでに。
 首相 報告をいただき、方針を作成する。

アジア外交
 幹事長 今後の対中関係をどのように進めるか。
 首相 戦略的互恵関係を築く。
 幹事長 対北朝鮮外交は。
 首相 拉致、核問題、双方が進むようにする。

地球温暖化対策
 幹事長 温室効果ガスの排出量を民主党は2050年までのより早い時期での半減を目標としている。6%削減の国際公約の達成見通し、具体的方策と、中期数値目標を具体的に。
 首相 12年までに達成する。50年まで半減に向け取組みを進める。

マネーゲーム規制
 幹事長 金融工学は、リスク商品を組み込んだ高利回り商品をばら撒き、世界経済に深刻な打撃を与えている。マネーゲームの跋扈を政治が傍観するだけでいいのか。マネーゲームに関する国際的な規制のあり方サミットで議論するべき。施政方針で述べたように「見守る」だけか。
 首相 金融市場の安全性を首脳レベルで議論する。


 

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