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衆議院予算委員会で２９日、平成１９年度補正予算３案の締めくくり質疑が福田首相出席のもと行われ、民主党・無所属クラブから西村智奈美、笠浩史、山井和則各議員が質問に立った。武正公一議員が反対討論を行ったが、採決の結果、法案は可決された。
締めくくり質疑で民主党議員は、つなぎ法案提出の問題点とともに、地球温暖化対策、後期高齢者医療制度の激変緩和策、肝炎医療費助成などについて福田首相、関係大臣の見解を質した。
武正議員は、補正予算案への反対理由として３点に言及。経済成長率見込みの大幅下方修正に伴い約９０００億円の税収減が見込まれていることを挙げ、自公政権の経済失政を批判した。
また、強行採決で成立させた医療制度改革関連法について、約１７００億円をかけて実施前に方針転換する動きに言及。さらに、米価下落や品目横断的経営安定対策の機能不全に対し批判が相次いだために約８００億円を計上していると指摘し、これらの誤りを率直に認めて全面的な見直しを行うべきと主張した。
武正議員は「政府与党の無策、朝令暮改ぶりが余りにも目立つ」補正予算案は、「国民生活を第一に考えることなく、自らの政権延命に固執するだけの福田内閣を象徴する」と見解を述べて、反対を表明した。
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