民主党は30日午前、国会内で両院議員総会を開催、小沢一郎代表が挨拶、鳩山由紀夫幹事長が報告を行った。
続いて説明に立った山岡賢次国会対策委員長は、自民党の大島国会対策委員長とのこれまでの協議の経過を報告。国会の論議が始まる前に「つなぎ法案」を提出して土俵を広げた与党の姿勢を、ハンドボールの国際試合で議論を呼んだ「中東の笛」になぞらえ、自らに都合が良いように国会のルールを無視する「自民党の笛」を許すわけにはいかないとした。
菅直人代表代行は、暫定税率の廃止によって事実上2・6兆円の減税効果が生じることにも触れ、高騰するガソリン・軽油価格が低迷する日本経済に及ぼす影響や必要な道路をしゅん別区分けする議論がこの1〜2日でやっとスタートした中、本質的な議論を封鎖するやり方は国民のためにならないと見解を語った。
前日の常任幹事会で設置された「道路特定財源・暫定税率問題対策本部」については、国民へ直接訴え、有識者や元首長経験者らの声をしっかり集めるとして、国会の審議を確保する活動とともに、議員の協力を求めた。
質疑では、与党の暴挙を「議会制民主主義を否定する行為」と批判する声が出された。また、もはや緊急暫定的に道路を作るべき戦後復興期ではないという観点の訴え方が紹介され、緊急街頭活動への参加が呼びかけられた。
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