簗瀬進参議院国会対策委員長は1日午後、国会内で定例の会見を行い、同日開催された、参議院予算委員会の内容や審議のあり方、日銀次期総裁人事や中国産輸入餃子問題などについて、記者団に語った。
はじめに、同日行なわれた参議院予算委員会2日目に1回生議員6人が質問に立ったことについて触れ、「良い質問を行ない、しっかりとした議論を見事にやった」と評価した。
また簗瀬参議院国対委員長は、次期日銀総裁人事について、金融国会の前から当時の大蔵省の解体論が民主党内にあったことや護送船団方式がどれだけこの国の発展を阻害してきたのか、という変わらぬ問題意識を持っていることを前提にし、「財金分離である」との基本的考え方を改めて表明した。
続いて、平成19年補正予算と地方交付税改正法案に関する審議の見通しについて、「自民党長期政権化の中で作られてきた慣例を基本から見直していく」と、衆議院との相関関係に拘らず、しっかりと議論が尽くされる参議院としての新しいルールを考えていく姿勢を示した。その考えの下、補正予算などの審議時間については粘り強く与党側と協議していく構えを明らかにした。
さらに簗瀬参議院国対委員長は、中国産輸入餃子の問題についても言及し、「輸入食品全体の問題として、中国から輸入した餃子の問題がある」との観点から、官邸への申し入れや声明など、わが党としての対応を準備し、食の安全の視点から議員立法も視野に入れた全体的な取り組みを近いうちに発表すると語った。
|