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2008/02/04
【参院予算委】蓮舫議員、補正予算案で年金関連経費の無駄追及
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 蓮舫議員は4日午前、参議院予算委員会の集中審議で、平成19年度補正予算案に計上された年金問題関連の経費などについて福田首相、関係大臣を質した。

 蓮舫議員は冒頭、年金記録問題に対する内閣の姿勢を首相に質して「絶対に解決するんだという強い姿勢が見られない」と指摘した上、平成19年度補正予算案へ201億円が計上されている「ねんきん特別便」関係の経費を取り上げた。

 5000万件にのぼる「宙に浮いた年金記録」のミスを税金で補てんする前に、社会保険庁は無駄遣い削減の努力を行っているのかと坂野社会保険庁長官を追及。「ねんきん特別便専用ダイヤル」の電話相談事業18億円については、一般競争入札ではなく総合評価落札方式で社会保険庁が発注先を決めたこと、受注先2社で相談員の時給や月額設備使用料に差があることを指摘、舛添厚生労働大臣は「いろいろな疑念が起こることがあるとすれば、もう一度きちんと点検しないといけない」などと答弁した。

 蓮舫議員はまた、年金相談に訪れた人へ年金記録を思い出してもらうための本当に親切なサービスが行われているかと問題を提起。さらに、年金記録第三者委員会が記録訂正をあっせんした111件のうち15件が、厚生年金の給与額改ざんに関する申立であることに言及。

 社会保険庁の対応の遅さに懸念を示し、組織的な偽装に関してもすぐに調査結果を示すべきとした。「直ちに調査の加速化を指示する」とした舛添厚労相に対し、国民年金保険料未納者の了解を得ず免除の手続きが行われた前例を挙げ、今後発送するねんきん特別便に標準報酬月額を示すことを含めて「すぐやるかどうかの検討を。大変な問題に発展する可能性がある」と述べた。

 蓮舫議員は「民営化すれば飛躍的に仕事の能率が良くなるとはとても思えない」として、2年後の社会保険庁の民営化を見直すよう求めたが、首相は「本当にできるだけ早く国民から信頼されるようになりたい一心で皆やっているんだろう。しばらくお時間をお借りしたい」と答えるのみだった。蓮舫議員は「社会保険庁に任せることはできない。年金制度の根幹自体を一元化して、国から放すのではなく、国がしっかり管理していく制度を私たちは提案したい」と述べた。

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