小沢一郎代表は5日午後、大阪市内で記者会見を開き、次期衆院選挙で大阪1区と同6区からそれぞれ熊田篤嗣さん、村上史好さんの擁立を決めたことを発表した。
はじめに小沢代表は、多大なる支援で先の大阪市長選において平松市政が誕生したが衆議院では1区から6区まで党所属議員が存在しない現状を指摘。その上で両氏に対して、「全力で市民の皆さんへの呼びかけの活動を積極的に展開してもらいたい」と激励した。
小沢代表はまた、大阪市長選と府知事選を通じて、「自公に対して選挙戦で堂々と闘える姿勢と体制が強くなった。来るべき最終目標の総選挙においてもこれらの選挙を教訓として頑張っていきたい」と抱負を語った。
さらに、ガソリン税などの暫定税率の予算関連法案に関して、「年度内に一定の結論を得るものとする」とした、衆参両院議長あっせんによる与野党合意は採決を行うということなのかとの質問に対して、小沢代表は「報告を聞いた限りでは、その合意がストレートに議決ということではない。十分な審議を行うことだと聞いている」と回答。その上で、「修正ということで言えば、与党側が道路特定財源を一般財源化するということであれば良い」とした。
あわせて道路特定財源と暫定税率廃止の関係についても、「国民の生活の実態を考えると、『暫定』と言いながら(暫定でなく)30年以上続けてきているわけで(これ以上の継続は)必要ない。国民に還元すべきである」との基本的な考えを示した。
続いて都市部の選挙区情勢に関する考え方を問われたのに対して小沢代表は、「前回の総選挙では我が党は完敗したので何としてでも過半数勝利することが最低の条件である」との見解を示した。
最後に2月10日投開票の岩国市長選挙ならびに山口2区の補欠選挙についての質問には、「日米関係の大きな背景があるが、住民の納得を得なければならないであろうし、住民がどう判断をするのか見守りたい」とした上で、補選については「平岡衆院議員が挑戦したいということなのでそうゆう方向になるだろう」と見通しを語った。
なお会見に同席した熊田、村上両氏も挨拶を行い、熊田さんは、「93年宮沢内閣不信任案で新生党を立ち上げた小沢代表に感動して政治の道に入った。これまで支えて頂いた地域の皆さんへのご恩返しをするために精一杯がんばっていく」と表明。村上さんは、「政権交代をするのが我々の責任であり、全力でこの戦いに挑んでいく。多くの国民が感じている、『政治を変えてほしい』という想いを実現させたい」と、意気込みを語った。
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