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2000/02/02
衆院定数削減法案の参院での採決強行に和田洋子委員長が厳しく抗議
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 衆院の議員定数を20削減する法案が2日の参院本会議で強行採決され、与党だけの賛成で可決成立した。委員会審議抜きの本会議採決は前代未聞。

 衆院定数削減法案を審議する予定だった地方行政警察常任委員長を務める民主党の和田洋子参院議員はこの日の本会議で、中間報告に立った。和田委員長は野党議員が欠席するなか、与党席から激しいヤジを浴びせられながら、与党が委員会審議抜きで本会議採決を強行しようとしていることに強く抗議し、「このような行為は憲政史上例のない暴挙であり、参議院に汚点を残す」と訴えた。

 和田委員長はさらに、「法案を付託された委員会の委員長として理事懇談会を開こうとしたが、与党の理事は昨日の会見で『2日に採択する。理事懇は無意味だ』と拒否し、さらに議院運営委員長に経過報告を申し入れたが、それさえ拒否された。与党理事には現在も連絡が取れない」と与党の異常な対応を批判。「このまま法案を成立させるのは委員会審議を軽んじるもので、許されるものではない」と訴えた。

 報告を終えてすぐ議場を後にし、会見に臨んだ和田委員長は、「こんなことがまかり通れば国会審議はいらない。衆議院が参議院の法案の出口を決め、それを議長が受け入れたのは参議院の自殺行為だ」と述べ、涙を浮かべた。

関連URL
  和田洋子地方行政警察常任委員長の「中間報告」
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=1247
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