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2008/02/20
鳩山幹事長、宜野湾市長と女子中学生暴行事件や普天間飛行場問題で意見交換




 鳩山由紀夫幹事長は20日、党本部に伊波宜野湾市長を迎え、意見交換。鉢呂吉雄『次の内閣』ネクスト外務大臣、浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣も同席した。

 伊波宜野湾市長は沖縄の在日米海兵隊員による女子中学生暴行事件や普天間飛行場の問題などをめぐり、「国会内の議論においてこの2つの問題の支援を求めたい」と述べ、民主党に支援要請を表明。鳩山幹事長に対して小沢一郎代表あての「普天間飛行場問題の解決促進要請及び女子中学生暴行事件への抗議について(協力依頼)」と題する要請書を手渡した。

 意見交換のなかで伊波宜野湾市長は、「海兵隊の撤退こそが沖縄の犯罪の防止に繋がるとの趣旨で強く求めてきた」と述べ、特に日米両政府間で合意されている米軍再編で計画中の海兵隊員グアム移転を促進していくことが海兵隊による犯罪の抑止や普天間飛行場の危険性の除去や負担防止に繋がるとの認識を示した。「そうした視点で取り組んでいるので、民主党としても支援してほしい」と語った。

 要請書では(1)9万市民が居住し、120カ所以上の学校や病院などがある市街地区にある普天間飛行場の危険性除去及び早期閉鎖・全面返還の実現、(2)2004年8月13日の米軍ヘリ墜落事故が市民に計り知れない不安と恐怖心を与えたとの観点で、市域の住宅地上空で頻繁に軍用機が旋回訓練を繰り返している現状は認められないとして、普天間飛行場のヘリ基地としての運用中止とヘリ飛行の全面的停止の実現――に向け、民主党に対して協力要請が示された。
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