平岡秀夫議員は衆議院予算委員会で、26日午前の質問に立ち、薬害「イレッサ(抗がん剤)」問題を取り上げて、対策を迫った。
平岡議員は、福田首相に薬害肝炎対策の際に、行政としてもの対応を避けて議員立法で対応したことを質し、薬害「イレッサ」による被害患者救済では、総理として、行政として対応することを求めた。「どう申し上げていいか、分からない。裁判に影響を与えてもいけない」と、得意の他人事答弁を繰り返した。平岡議員は、国が裁判の当事者であることを示し、首相としての職責を果たすよう求めた。
イレッサが承認された際に臨床治験が2症しか行われず、承認まで半年だったこと、承認から1年半で444人もの死亡者が出たこと、EUで審査取り下げや米国で新規患者への投与禁止が決定して以降も150人以上も死亡者が出ていることは重大問題だとして、平岡議員は厚生労働省の責任を追及、少なくとも新規患者への投与を禁止すべきだとした。舛添厚労相は、新規患者への投与は「専門家に検討してもらっている」、「どうしてこういうことになったか、きちんともう一度検証する」と答えた。
平岡議員は、薬害救済制度から抗がん剤については対象から外れていることを疑問だとして、少なくともイレッサについては対象とするよう求めた。舛添大臣は、「薬品承認について緊張感をもって取り組みたい」としたものの、対象とするかについては明言しなかった。
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