小沢一郎代表は26日の定例記者会見で、イージス艦「あたご」と漁船の衝突事故について、「省内の規律が緩んでいる。緊張感がないなかでの事故」とした上で、2分前に漁船確認が12分前であったことを当日分かっていたにもかかわらず公表しなかったことについて、「失態を隠す行為はさらに責められるべきこと。分かっていて違うことを言うのは責任が重い」と批判した。
同時に、「防衛省だけでなく、厚生労働省もそうだが、官僚のトップが汚職事件を起こしている。モラルの低下が日本社会の一番の問題」と指摘。「長期政権は必ず腐敗する。政権交代がないことが問題。長期政権の弊害が出た。他の国ではこうした事件・事故が起きれば政権交代が起きる」と論評した。
さらに、事故の集中審議を野党が求めているにもかかわらず、与党が29日までの予算と予算関連法案の衆議院通過を目指していることを、「たるみきった、緩みきった状況をそのままに多数で通過させようというのは、国民の理解と支持を得られると思っていない」と批判。
続いて、「(両院議長のあっせんにある徹底審議を)ほごにするということでしょう。蓋をするようなことは非常に良くない」と述べた上で、「予算の政府案がベストであり、修正することはベストでなかったことになる、従って修正しないというのは間違っている。現状、特に第2院において野党が多数の現状では修正は起きうる」とした。また、その修正についても「足して2で割るような修正はすべきではない」として、自民党の一部にある部分修正への期待を一蹴した。
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