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2008/02/28
【衆院予算委】岡田副代表 道路整備の中期計画基準の政府見解の提示求める
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 岡田克也副代表は28日、道路特定財源をめぐる衆議院予算委員会集中審議で質問に立ち、10年間で59兆円を支出する予定の「道路整備の中期計画」をついて、B/C(費用対便益)などに関して、改めて福田首相はじめ冬柴国土交通大臣らに質した。

 冒頭、21日の同委員会において民主党の細野豪志議員が指摘した道路特定財源のムダづかいに言及し、社団法人国際建設技術協会による「海外の道路関係制度に関する調査」及び「海外の道路関係情報等に関する調査」と題するお粗末な報告書に、それぞれ約1億円、6000万円もの経費が計上されていたことを踏まえ、「その出鱈目さをどう思うか」と冬柴国交相に質問。「庶民感覚としては高いと思った」などとする冬柴国交相の他人事のような答弁に対し、岡田副代表は開かずの踏み切りや救急車を通すための道路整備に道路特定財源が必要と主張するからにはこうしたムダづかいをどうして看過できるのかと語気を強めて指摘し、国民のために必要な財源とするからにはムダづかい是正に対して大臣自身が怒りをもって本気で当たるべきだと釘を刺した。

 続いて、道路特定財源化の一般財源化の必要性について福田首相と議論。福田首相は「一般財源化する余地はある」などと述べつつもあいまいに答弁。それを受けて岡田副代表は、ガソリン税を環境税に使うという議論が出てくるなど環境対策面で合理化の必要性を示し、「必要な道路はつくる」という民主党の大前提を改めて示したうえで、環境対策にあてる財源確保等のためにも「一般財源化を議論していくべき時期だ」と問題提起した。

 さらに、道路整備の中期計画をめぐる同委員会の審議を通じて、冬柴国交相らが整備コストと経済効果を試算し直した結果、費用対便益が1.2(倍)を切ったら道路整備に着手しないとなどとした21日の答弁内容を岡田副代表は問題視。中期計画は1を切ったら着手しないとしていた答弁も取り上げ、1なのか1.2なのかを確認した。岡田副代表の繰り返しの問いに対して、福田首相も冬柴国交相も発言はするものの明言を回避し、冬柴国交相に至っては「新しい評価で1を超えたとき、外部評価等も見て必要なら着手できる」などとぶれた発言を繰り返した。こうした事態に岡田副代表は冬柴国交相に対し「あなたの答弁を真に受けるわけにはいかない」と厳しい口調で指弾し、政府としての正式見解の提示を求めた。

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